クリスタルボウルの音は【後からついてくる】
こんにちは、クリスタルボウル奏者の大内です。
高田馬場駅前サロンを運営、13年目になります。
以前、全盲の方がクリスタルボウルの講座を勉強しに来たことがあります。
目がみえないので、どこにボウルがあるか分からないなかで音を鳴らしていくわけですが。。
目に見える世界って、目に見えない世界の体現であると思う。だからといって、目に見える世界をおろそかにはできない。自分に与えられている現状がどのようなものであるかをチェックする機能があるからだ。現状を変えたいと思うなら現状をきちんとチェックしつつ目に見えない世界を変える必要がある。
その方が最初、クリスタルボウルを習いたいと言われたとき、
私は迷いもなく、もちろんいいですよと答えていました。
クリスタルボウル本来の演奏は【手】で奏でるものではない、その理由とは
それはなぜか?
クリスタルボウルは「目で見て演奏するものではない」から
そして全盲の方は目で見える世界に依存していないからです。
最初のうちはもちろん、目でちゃんと見ながら演奏する必要はありますが、
10年もしてくると目でみなくてもいいことに気がついてきます。
あさってのほうをみていてもできますし、
むしろ「手元を見ずにクライアントの状態を確認しながらのほうがやりやすい」です。
いわゆる手元に気をとられて、いい音を鳴らそうとばかりしていると
クライアントの状態が全然分からないということですね。
で、目が見えない人は普段からそういった感覚を活用しているので
もともとクリスタルボウルを奏でるのに向いているといえます。
クリスタルボウルはマレットとよばれる太鼓のバチのようなもので
叩いたり、淵をなぞったりして音を出しますが
手で鳴らした音というのは「誰にでも出せる」音なんですね。
それは「音」であって本当は「ヒーリング」とよばないわけで
クリスタルボウルを心、意識、気。。
いわゆる「目に見えないもの」を活用して奏でると、
人を「癒すことのできる音」に変化してくれます。
クリスタルボウルの音は後からついてくるもの
まずはそのような目に見えない世界が先行して
イメージを作り上げていきます。そうしたら身体が自然と動き
それに沿った音があとから付いてくるようになります
目に見えない音を出し、操れるようになるためにすべきこと
音が目先だったり、先に行ってしまう状態というのは
- 表面の音にこだわりが強い
- 自分の感情や思考に音が左右されている
ということを表しています。
でもいきなり最初からあさっての方向をみながら
演奏するのもどうかと思います。
まずは地道にコツコツ、足元を固めることから
毎日毎日欠かさずクリスタルボウルに触れて
いつか意識的にそれを外すのではなくて
無意識に手を使わずに奏でている日を
じっと待ち続けるという感覚が近いです。
やはり強いのは日々の積み重ねだなと思います。
それがきっと奇跡的に豊かで非人間的な
音を出せるのだと思います。
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